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かるたるの過去問解答例販売

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過去問解答例販売リスト


大学学部受験方式
青山学院総合文化政策2016

サンプル

青山学院大学 総合文化政策学部 B方式 2017 問1〜3

解答例

問1
 人間生活のうち個人と社会の領域は、それぞれの関心の強い部分をみずからの領域とするべきである。社会は契約に基づいて作られているわけではない。だが、個人は社会の保護を受けている以上、他人の利益を損なうべきではなく、労働と犠牲を負担しなければならない。個人の領域においては、個人が自発性や個性を自由に発揮する権利を持つ。そのために一般的な規制が守られる必要があるが、他人の個性を抑圧するべきではない。(198字)

問2
 ミルの主張には個人を信頼しすぎている部分がある。確かに個人の自発性や個性を尊重する姿勢は社会にとって必要なものである。しかし、それは他人の利益を損しなければ無条件に認められるものではない。どの人間も無条件に善人であるわけではない。悪意のある行為を認めてもよいとはいえないだろう。また、他人の利益を損なわなければ、何をしてもよいというものでもない。その行為が社会規範に反することもありえるからだ。(198文字)

問3
 ミルの意見に反対である。なぜならば、個人と社会のかかわりを分けられるものとして捉えているからだ。個人と社会の関係性は、これは個人、これは社会といったように、簡単に分けることができることばかりではない。つまり、個人と社会の境界線には曖昧な部分がある。例えば、自殺である。自殺それ自体は、誰かの利益を損なう行為ではないし、個人が自発的にする行為である。しかし、社会的な影響がないかといえば、そのようなことはない。特に、有名人の場合は、後追い自殺が問題となることもある。また、多くの文化で禁止されているように、社会規範に反する行為でもある。このように、個人の行為は、何かしらの社会性をおびることがある。(299文字)



解説

総評
 古典的、哲学的な内容で、なじみがない文章かもしれないが、古典的なものだけあってテーマとしては現代文で触れているはず(?)だ。
 個人と集団(社会)というテーマは現代文で頻出のテーマで、そこから何かネタを見つけることができれば、解答は不可能ではない。
 2016年が国家論であったので、国家=集団という意味では関連した内容が出題されている。
 一般的な800字程度で一つの文章を完成させるのではなく、細かく分けて問われるところに特徴がある。しかし、関連性が問われているので、問1〜3で一つの小論文を作る感覚で書くとよいだろう。

問1
 本問を単なる要約の問題と考えると、後々痛い目を見ることになる。問2問3との関連性が求められているので、そこでどのような主張をするのかを考えながら要約を考える必要がある。「とりあえず」で書き始めてしまうと、後の問題でつまってしまう可能性がある。
 実戦的には、細かい部分は無視をして、問2問3と関連がありそうな部分を中心にすえていく書き方がよいだろう。問2問3の内容次第では、要約の内容も変わってくる。出題の意図を正確に受け取るなら、正解が複数あり得る問題構成だ。
 よって、時間によほど余裕があるのでなければ、ここで細かいところまで追求をして満点を狙いにいくよりも、問2問3に注力した方がよいだろう。

問2
 課題文は個人と社会の関係について述べられている文章であり、切り口はいろいろと考えられる。個人や社会のあり方について述べるのも有力であろうし、個人や社会の定義の仕方から攻めるのも有力である。
 ただ、どのような主張をするにせよ、問3とセットで一つの意見という意識でのぞんだ方がいよいだろう。問2問3共に文字数が少ないので、共通することを500字で主張を展開するという書き方が望ましい。

問3
 小論文の問題は、賛成するよりも反対する方が簡単な場合が多い。反対する分には著者の主張に一か所でも穴をみつけることができれば、そこをつけばよいからだ。
 賛成する場合は、ただ単に著者の主張は正しいというだけでは芸がないので、著者の意見を補強する何かが必要であるが……。下手にそれをやると「あら」がみえてしまうことも多いので、賛成にまわる場合は気配りが必要である。その分、反対の方が楽である。
 著者が個人の個性や自発性を強調している文章なので、それに単純に反対するのであれば、社会の役割を強調するのが一番書きやすい内容であるかもしれない。
 また、現代の具体的な事例という指示から、単に抽象的な議論をするだけではなく、適切な事例をみつける能力も問われている。必ずしも難しい話である必要はないので、身近なところから事例を考えていくとよいだろう。